人生100年時代 ~ その②<ワークライフバランス> ~
こんにちは!文教センターの竹本です。
前回は、人生100年時代がもう直ぐそこまで来ているということを統計数字に基づいて考えてみました。
その中で健康寿命が尽きた後、人生の最終盤に約10年間に及ぶ「好きな時に、好きなことが出来ない不自由」に遭難するリスクがある現実について触れました。
この手の話しは仕事柄色々な人にするのですが、「自分は大丈夫」と思っている人が多いというのが実感です。
既に長期に亘る家族の介護を経験している人や、要介護の家族が施設に入所している人にとっては、リアリティのある話しですから自分事として傾聴してもらえるのですが、そのような環境になく、自身が健康的に問題ないケースでは、ほとんどの人が、フムフムと聞きながら「自分は大丈夫」と思っているケースが多いようです。
これはある意味で仕方のないことなのかも知れません。
しかし、自分が厳しい現実に直面した時に後悔しても、そこから時間を巻き直すことは出来ません。
増してや、その時点をスタートラインに設定するにはハードルが高すぎるという現実にも愕然とするのではないでしょうか。
ワークライフバランスという言葉が語られるようになって久しいですが、本来この言葉は企業の労働環境問題に絡んで語られることが多いのが実情です。
余談ですが、当社は「文教センター」という社名からロゴを「BC」と表記するのですが、よく『ブラック・カンパニー』ですか?と聞かれて困っています。話しが逸れました。
人生100年時代に向けて、このワークライフバランスの意味合いも変容を遂げていくのではないでしょうか。
日本企業の定年は、まだまだ60歳というところが多いようですが、再雇用制度の普及や2021年4月に施行された高年齢者雇用安定法など、人口減少に伴う労働生産人口確保のために、今後定年が延長される流れは加速していくことは明らかです。
仮に再雇用を経て65歳でリタイアした男性が、平均寿命である81.5歳まで生きたとします。
その間16年半。内閣府が公表している2022年の高齢社会白書によると、男性の健康寿命の平均は73歳ですから、リタイア後に自立した生活が出来るのが8年間、最後の8年半を「好きな時に、好きなことが出来ない不自由」な状態で過ごすことになります。
少し強引な仮説であるということは承知していますが、平均的に起こり得る事象としてみる分には一定の説得力があると思います。
次回は、長寿がもたらす現実とモビリティケアⓇとがどのような関係になり得るのかについて考えてみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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